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こういう病院は危険です〜医療を選ぶ〜 

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覆されたコレステロールの基準値



2005年7月15日、日本動脈硬化学会で注目すべき研究データが発表された。

青森県立保健大学の嵯峨井勝教授らの「血液中の総コレステロールの値は心筋梗塞を発症する危険性とほとんど関係がない」との調査結果報告がそれである。

翌日の全国紙にも紹介されたのでご存知の方も多いと思うが、同学会ではこれまで、血液1デシリットル中の総コレステロールが220ミリグラム以上を高コレステロール血症と定め、心筋梗塞の可能性が高まるとしてきた。

それにより喫煙者や45歳以上の男性、55歳以上の女性は220未満に抑えるべきだとの指針を発表している。

総コレステロール値220以上は全国で2300万人もいるとされてきたが、この調査は同学会の指針に疑問を呈するかたちとなっている。

総コレステロールが260程度でも大半の人の発症率は1%未満にとどまった(7/16付毎日新聞より)ということは、大半の人には総コレステロール値は自身の健康には関係なくなったということになる。

実は同学会も220という基準値は根拠がないということで、260まで引き上げようと試みたことがあった。

ところが基準値を260にすれば薬を出さなくても済む患者が急激に増えてしまうことがわかった。

すると、これは医者や病院にとっても製薬会社にとっても大幅な売上減につながるから、慌てて220のままに据え置いたという経緯があるのだ。

今回の報告では同時に、心筋梗塞と関係するのは血圧や善玉といわれるHDLコレステロールの値ということが付記されている。

嵯峨井教授は総コレステロールより血圧に注意し、禁煙と運動で善玉コレステロールを増やすべきだと訴えている。

人間ドックや検診は働いている人にとって身体の情報を教えてくれる絶好の機会である。
受診者数は年々増加の一途をたどるが、ここで示される基準値は、必ずしも受診者の健康維持のために求められた数字ではなく、医者の都合でコロコロ変化する数字なのだ。

検診結果の数値を見て一喜一憂する必要はないかもしれない。

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